『On the air. Unaware.』
五つ星評価:★★★★★
自分の人生もつくりものじゃないと確信できないからこそのリアリティがある!

■作品情報
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| 公開日 | 1998年10月24日(日本公開) |
| 制作会社 | パラマウント・ピクチャーズ |
| 話数 | 全13話 |
| ジャンル | SF/コメディ/社会派/ヒューマンドラマ |
■あらすじ
トゥルーマン・バーバンクは、保険会社に勤める平凡な男。
海辺の町で何不自由ない生活を送っている彼だが、
実はその日常はすべてテレビ番組として世界中に放送されていた。
彼の住む町は巨大なセットで、
友人や家族、周囲の人々はすべて役者。
ただ一人、トゥルーマン本人だけが
その事実を知らずに生きていた――。
■五つ星評価
| 世界観 | ★★★★★ |
| キャラクター | ★★★★★ |
| ストーリー | ★★★★☆ |
| 演技/演出 | ★★★★★★ |
| 余韻 | ★★★★★ |
■ネタバレなし感想
設定の強さだけで最後まで引っ張るタイプの映画かと思いきや、実際はかなり静かで、人間味のある作品。ジム・キャリーの演技も、コメディより抑えめで、違和感に少しずつ気づいていく過程がリアル。SF的な仕掛けよりも、「疑う」「気づく」という心の動きに焦点が当たっていて、観ている側も一緒に息苦しさを感じる。娯楽として面白いのに、見終わると妙に現実を見つめ直したくなる、不思議な後味がある。
物語が進むにつれて怖くなってくるのは、番組の異常さよりも、それを“面白い”として消費している視聴者側の存在。トゥルーマンの人生が商品として成立してしまっている世界は、極端だけど完全なフィクションとは言い切れない。終盤、外の世界の不確かさよりも、管理された安全な世界を捨てる決断をするトゥルーマンの姿は強烈で、あの一歩は自由そのものに見える。ラストのやり取りは軽やかなのに、そこに至るまでの重さを思うと、解放と同時に怖さも残る終わり方だった。
